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国原譜

「必要は発明の母」との言葉が久々に頭に…

 「必要は発明の母」との言葉が久々に頭に浮かんだ。岐阜市の介護老人保健施設に導入された自動販売機の存在を知った時だ。

 この自販機にはコーヒーなどの飲み物に、とろみをつける機能がある。高齢者の誤嚥(ごえん)予防のため、医療機関用とろみ剤を混ぜられるように開発されたらしい。

 国内初の機能で、味についても合格点とか。高齢化がますます進行するわが国の社会状況に適合した、優れた発明品の一つと言えるだろう。

 暮らしを安全で豊かにし、将来への可能性を広げるものづくりは、研究途上であっても心が躍る。きょうまで本紙経済面で連載した事例同様、単に利潤追求だけではなく、時代や地域の未来を切り開こうとする関係者の熱意が感じられるからだ。

 県内にも力仕事を支援する機器を研究したり、携帯端末の画面製作や医療用品に不可欠な技術を持つ企業がある。それぞれの取り組みに現代や未来の生活が垣間見える。

 感心ばかりせずに、自分でも何か必要を探せとの声もありそうだ。似て非なる「窮すれば通ず」になりがちなことを自省はしている。(智)

 

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