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国原譜

「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登…

 「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録が確定的となった。登録を勧告したユネスコの諮問機関は、大山古墳(仁徳天皇陵)をはじめとする古墳群の歴史的価値を「傑出している」と高く評価した。

 諮問機関の勧告は事実上の判定といえ、「平泉」の登録延期勧告が記憶に残る。一方、延期の勧告を覆して登録にこぎ着けたのが「石見銀山」だった。

 今回は特Aともいえる傑出評価。6月に開かれるユネスコの世界遺産委員会で異なる結論が出ることはよもやあるまい。令和の幕開けにふさわしい慶事だろう。

 県内では「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が世界遺産への推薦を待つ。国の暫定リストに登録されて12年が過ぎた。

 全長が500メートル近い大山古墳が来訪者の度肝を抜く「百舌鳥・古市古墳群」に比べ、「飛鳥・藤原」は猛烈に地味だ。目に見える古墳や寺は小さく、地中に埋もれた遺構も多い。

 しかし、それこそが飛鳥の魅力であり、古代国家はこの地で生まれた。「真実性の証明」へのハードルは高いが、諮問機関をうならせるアプローチはきっとある。(増)

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