注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

郡山城の歴史は筒井城の筒井順慶が織田信…

 郡山城の歴史は筒井城の筒井順慶が織田信長の命令で入城したことに始まる。その後、豊臣秀吉が天下人になると弟の秀長が郡山の主となった。

 大和100万石を納めた秀長は郡山城とその城下町の本格的な整備を開始。現在の大和郡山の基礎を築いた武将のことを、地元では「秀長さん」と親しみを込めて呼ぶ。

 秀長やその後に城郭整備を進めた五奉行・増田長盛の時代の郡山城についての資料や遺構が少なく謎が多い。しかし、先日、その姿を垣間見る貴重な遺構が見つかった。

 市役所の庁舎建て替えに伴い、同城三の丸跡にあたる現庁舎北側駐車場を発掘。豊臣政権期の礎石建物跡が見つかり、重臣の武家屋敷と考えられている。

 江戸時代の絵図には「侍町」や「五軒屋敷」などと書かれた武家屋敷があった地域。豊臣政権期にも同様の機能を持っていた可能性が高まった。

 しかし、市の調査担当者によると、今回の遺構は城の掘に近いため、「想定外の場所」だったいう。建物の性格を知るための調査研究が必要だ。「秀長さんのお城」にはまだ謎が多い。(法)

 

 

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