国原譜

 炎を上げるノートルダム寺院の映像を見て、最初に思ったのは「石の建物がどうしてこんなに燃えるのだろう」ということだった。恥ずかしながら、屋根に「森」と呼ばれるほどのオーク材が使われていたとは知らなかった。

 原因は特定されていないが、屋根は改修中で、足場付近が火元の可能性が高いという。文化財修理中の火災で思い浮かぶのは、昭和24年に起きた法隆寺金堂の火災だろう。

 極彩色の仏像壁画で知られた金堂は当時修理中で、堂内では太平洋戦争をはさんで壁画の模写が続けられていた。

 本紙(大和タイムス)が報じた放火説、画家が使っていた電気座布団の切り忘れ説など、原因についてさまざまな見方が出されたが、真相は謎のままだ。

 黒く焼け焦げた壁画は今も同寺の収蔵庫で文化財防災に警鐘を鳴らし続ける。この火災を機に文化財防火デーが設けられた。

 木造文化財の宿命ともいえる火の被害だが、各地で防火の努力が続けられ、今回の火災も後の世に教訓を残すことは間違いない。もう一つ確かなことは、信仰は変わらないということだろう。(増)

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