募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

国原譜

大学生の読書離れが進んでいる。昨年2月…

 大学生の読書離れが進んでいる。昨年2月のある調査によると、1日の読書時間がゼロの人は53%と過半数を超えた。そんな中、「1冊読みきる読書術」(斎藤孝著、ダイヤモンド社)は示唆に富む。

 「本は最初から最後まで順番に読まなくてもいい」「頭に入れるのは3割くらいで十分」といった緩い読書法を教えてくれる。これで長編小説も読破できるとか。

 著者は大学でドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」を読む授業をしているという。読書術は本離れの若者を何とか本の世界に導こうとする一つの方策だろう。

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「本屋大賞」が脚光を浴びている。小難しい文学賞より、読みやすく面白い本が多いと評判だ。

 9日に発表された2019年度の大賞に、瀬尾まいこさん(奈良市在住)の「そして、バトンは渡された」(文芸春秋)が選ばれたのは県民にとって朗報だ。

 「本屋大賞」の歴代の受賞作やノミネート作のコーナーを設置している書店も多くなった。本離れの人にこっそり教えてあげよう。人生にまだ大きな楽しみが残っているよ。(栄)

 

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド