いま、新元号「令和」や、県内各地で満開を迎える桜の話題が人々の関心の中心にある。そしてまた、入学・入社の季節を迎え、気もそぞろ、という人も多かろう。

　新元号の発表を受けて、1日の午後、弊社も含めて全国の新聞社が号外を発行した。大阪など都市部では、通行人による奪い合いが起きるなど、予想を超えた事態が発生した所もあった。

　スマホやネットニュースなどで、いち早く発表されたにもかかわらず、紙媒体が求められたことを、どう考えればいいのだろうか。

　歴史的な出来事を記録した、紙に印刷されたものを、記念として保存しておきたいという心理だろうか。会社や家などに持ち帰り、話のタネにしたいという思いもあったのかもしれない。

　ただ、いくつかの号外がすぐにネットオークションに登場して、高値がつけられたという事態には、複雑な思いにさせられた。これも時代の流れ、というものなのだろうか。

　ともあれ、そんな時代の未来を託す、身近で大事な県知事選・県議選の投票日が明日7日に迫った。「花見は大切な1票を投じてから」で願いたい。(恵)