吉野山ロープウェーが2年ぶりに運行を再開した。吉野といえば桜といわれるほど全国に知られた花の名所だけに、関係者らも胸をなでおろした。

　今月末には下千本から開花し、中千本、奥千本と順次咲いていき、1カ月近く楽しむことができる。関東方面の人にとっても、うれしいニュースだ。

　吉野山の桜だけでなく、大和高田市の大中公園、郡山城跡、奈良公園や奈良市の佐保川堤など、大和路の桜の名所はいくらでもある。どこに行こうか迷うところだ。

　花の名所も多く、春日大社の藤をはじめ長谷寺や当麻寺のボタン、室生寺のシャクナゲ、葛城高原のツツジなど、思いつくだけでも次々に出てくる。しかも著名な古社寺に多いからなおさらだ。

　そんな花めぐりを楽しみたいが、選挙サンデーの昨日は知事選の選挙カーが県内を走り回った。まもなく告示される県議選の立候補予定者も、本番さながらに飛び回った。

　全体にまだ低調だが、平成時代を終えて、新元号となる新時代の首長や議員を選ぶ選挙でもある。次の時代を誰に託すか、選ぶ側も真剣でありたい。(治)