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国原譜

今では「高校3原則」といっても、知らな…

 今では「高校3原則」といっても、知らない人が多いに違いない。戦後の学制改革で、新制高校教育について一時期実施された。

 小学区制、総合制、男女共学の三つ。通学区域を小さくする小学区制と多様な課程と学科を併設する総合制はほとんど実現しなかった。地域の状況を踏まえていなかったためらしい。

 かつて京都府では長く小学区制が存続した。その時代に同府立高校に入学・卒業した一人としては「小学区制も悪くはなかった」という思いしかない。

 小学校時代の同級生の多くが同じ中学校、高校へと進んだ。通学区域の小さな、狭い地域で幼少期から高校まで一緒に学校へ通うのだから、当然ながら共通意識感は強い。

 高校間の格差みたいなものはなかったし、1倍をほんのわずか超えるぐらいの競争率だったため多くの生徒は受験勉強でそれほど苦労しなかったと思う。要するに伸び伸びとやっていた。

 少子化が進む中で県立高校の再編はとても重い課題だ。さらに論議を重ねてより良い方向を目指すべきだろうが、地域を重視するなら学区制の見直しも検討してはどうか。(北)

 

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