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国原譜

東大寺二月堂に籠たいまつが上がれば、大…

 東大寺二月堂に籠たいまつが上がれば、大和路に本格的な春が訪れるのももうすぐ。桜並木を見上げ、枝の花芽が開く日を楽しみに待っている。

 ただ時間がたてば自然に巡って来る春ばかりではない。きのうは県内公立高校で一般選抜入試が行われ、それぞれの春へ約6千人が関門に挑んだ。

 もちろん試験結果がどうであれ未来は必ず開ける。高校だけでなく大学受験や就職、あるいは職場での異動など春は多くの人にとって門出の季節。前へ進む意欲を胸に、春へと歩みだしたい。

 では選挙に臨む政治家の場合はどうだろう。当選しなければ意味がないと言い放ったのは政党幹部だったか。勝敗がすべてでは春の彩りもあせる。

 無謀な立候補は混乱を招くだけだが、地域や住民のために力を尽くそうとする思いと有効な政策があるのなら、後は有権者が判断すること。積極的に政治信条を問える制度と環境を整えたい。

 告示まであと半月に迫った県議選では現在、5選挙区が無風予想だという。投開票は花が散るころ。その選挙で春を手にするのはどの候補でもなく、有権者であってほしい。(松)

 

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