国原譜

 「凍れる音楽」と評される薬師寺東塔。米国の美術史家、アーネスト・フェノロサの言葉とされるが異説もあるらしい。その真偽はともかく、独特のリズム感を持つ建築美をたたえるのにふさわしい言葉だ。

 10年前に始まった東塔の解体修理は来年4月の落慶に向け佳境を迎えた。現在、1300年間、塔の頂上を飾ってきた創建当初の水煙と新調された水煙が同時公開されている。

 文化財は現状維持修理が原則。しかし、最新の科学調査で水煙は激しい損傷が判明したため、寺は新たに「平成の水煙」の製作を決めた。

 調査分析で得た「古代のレシピ」を基にした材質の銅を使い、実物と同じ形状、大きさで鋳造。長年の風雪によって生み出された色合いやサビまでも忠実に再現したという。

 境内の特設会場に並ぶ新旧の水煙は、一見では見分けがつかないほど。透かし彫りの「笛吹童子」と称される横笛を吹く飛天からは、雅(みやび)な音楽が聞こえてきそうだ。

 平成の水煙は今月下旬には塔の頂上に設置予定。同時公開は10日までで「凍れる音楽」の「合奏」を聞く貴重な機会だ。(法)

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