特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

選挙が近付くと決まって登場するキーワー…

 選挙が近付くと決まって登場するキーワードに一本化というのがある。今月21日に告示される知事選でも、いまだに同問題が落着しないようだ。

 社会にはさまざまな意見を持つ人がおり、それをまとめる政治的な立場も選択肢が多い方が良さそうだが、ぶれの範囲なら一本化が分かりやすい。

 知事選と同日投票で行われる県議選では、自民党の会派分裂が続いており一本化が課題。また統一地方選の後に控える夏の参院選県選挙区でも、野党陣営の候補者一本化が今後、焦点となる。

 一昨年夏に行われた奈良市長選でも事前の候補調整が注目を集めた。ただ有権者の手が届かない場所で一本化協議が進めば不信感も招きかねない。

 だから一本化は難しい。選挙のたびに課題として浮上、もつれれば印象を悪くするし、簡単にまとまれば安易さに批判が出るかも。うまく決着しても選挙後にあつれきを生じては禍根を残す。

 勝つためには一本化。そのことに執着しすぎるから迷路にはまり込むのではないか。まずは政策議論をしっかりと。後は有権者の判断に委ねるのが本筋ということになる。(松)

 

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