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国原譜

夜になると髪が伸びるのでは、知らぬ間に…

 夜になると髪が伸びるのでは、知らぬ間に位置が変わっていたらどうしよう、などといらぬ想像にとらわれる人もいるが、職人技が光るひな人形の祭典をゆっくり楽しみたい。

 高取町で今年も「町家の雛(ひな)めぐり」が始まった。城下町の風情が残る街道沿いで、町家や商店など約90軒が参加してひな人形を飾っている。

 メイン会場は17段約500体、重要文化財の壷阪寺礼堂にも約1500体が飾られたというから圧巻だ。住民手作りのジャンボ雛も迎えてくれる。

 多くのひな人形は子どもの健やかな成長を願って整えられたものだが、立派な段飾りであるほど、子どもが大きくなれば飾らなくなる家も多いのではないか。

 そんなひな人形にとって、「雛めぐり」は再び「きれいね」と言ってもらえる貴重な機会。男雛も女雛もすまし顔を決め込んでいることだろう。

 1日は公立高校の卒業式があり、晴れやかな表情の高校生が街を歩いていた。大学などの卒業式では、はかま姿の女子学生も多い。桜の頃には入学式。街にあふれるたくさんのすまし顔に、こちらの気分も明るくなる。(増)

 

 

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