注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

「会議は踊る」は、ナポレオン失脚後のウ…

 「会議は踊る」は、ナポレオン失脚後のウィーン会議(1814年)を題材にした独のオペレッタ映画(1931年)。現代日本でも「会議は踊る、されど進まず」を経験した人は多かろう。

 議論下手が多い日本人は会議があまり得意でない。第2次大戦時の大本営作戦会議では、合理的な考えの参謀らをどう喝したこわもて参謀の無謀な計画がまかり通り、悲劇的な敗戦につながった。

 そんな状況は現在もあまり変わらない。国内最高の会議である国会も建設的な議論になっていないことが多々ある。「会議は踊る、空転する」か。

 「沈黙は金」「男は黙って…」は日本人の美点の一つかもしれないが、国際社会で通用はしない。議論について、欧米のように小さいころから学ぶべきだ。

 県は来春、奈良市の県営プール跡地に国際会議場を整備する。これまで県内では対応できなかった大規模な会議を開催できるという。

 県の観光振興、活性化が主な目的だろうが、巨費を投じるからには、教育の面でも活用できないだろうか。将来、国際会議で活躍するような人材を育成するためにも。(栄)

 

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド