国原譜
桜井市から大宇陀方面に抜ける国道166…
桜井市から大宇陀方面に抜ける国道166号は、女寄(みより)峠への長い上り坂が続く。以前乗っていたマイカーは、ペダルを目いっぱい踏んでも大きくスピードが落ちた。
その道に沿った山中に、見応えのある古墳がいくつも眠っている。本紙に「大和古墳散歩」を執筆中の森下恵介さんと、先日この地域を歩いた。
ムネサカ古墳(1号墳)や越塚古墳は巨石で築かれた横穴式石室に難なく入れる。越塚古墳の石室は高さが4メートル近い。女寄峠の近くにはレンガ状の石材で石室を築いた花山塚古墳もあり、国の史跡に指定されている。
残念なのは、国道からの道しるべが整備されておらず、たどり着くのに苦労することだろう。いずれの石室も残りが良く、道しるべや散策マップが整えば、訪れる人も増えると感じた。
山の中で暗い石室に入るのは勇気がいるが、観光客でにぎわう石舞台古墳などとは違った「古墳感」を味わえる。
通路である羨道(せんどう)を抜ければそこは死者の世界。入り口の石が崩れたら、とあり得ないことを考えたりする。懐中電灯はお忘れなく。(増)
その道に沿った山中に、見応えのある古墳がいくつも眠っている。本紙に「大和古墳散歩」を執筆中の森下恵介さんと、先日この地域を歩いた。
ムネサカ古墳(1号墳)や越塚古墳は巨石で築かれた横穴式石室に難なく入れる。越塚古墳の石室は高さが4メートル近い。女寄峠の近くにはレンガ状の石材で石室を築いた花山塚古墳もあり、国の史跡に指定されている。
残念なのは、国道からの道しるべが整備されておらず、たどり着くのに苦労することだろう。いずれの石室も残りが良く、道しるべや散策マップが整えば、訪れる人も増えると感じた。
山の中で暗い石室に入るのは勇気がいるが、観光客でにぎわう石舞台古墳などとは違った「古墳感」を味わえる。
通路である羨道(せんどう)を抜ければそこは死者の世界。入り口の石が崩れたら、とあり得ないことを考えたりする。懐中電灯はお忘れなく。(増)