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国原譜

3月16日のJR西日本のダイヤ改正で「…

 3月16日のJR西日本のダイヤ改正で「227系」という新型車両が、万葉まほろば線(桜井線)と和歌山線に登場する。本紙でも昨年12月25日付1面で試運転の模様が紹介されていた。

 それに伴い、両線を走る青い色の電車が秋ごろまでに、順次姿を消していく。そのうち、和歌山線の五条―王寺(高田)間で、朝夕だけ運行されている「117系」という青色の電車も消えゆく運命だ。

 かつては関西地区の「新快速」として活躍したが、今では昼間は王寺駅の引き込み線で1編成が、静かに夕刻の出番を待っている。鉄道雑誌風に言うと「憩う」といった感じだ。

 かつて久宝寺・加美駅間から分岐し、阪和線杉本町と結ぶ阪和貨物線というのがあった。この117系は「錆(さび)取り列車」としての仕事を担っていたが、同線は平成21年に廃止、今ではその仕事もない。

 ロングシートとクロスシートの両方があり、旅情を楽しむのにふさわしい車内環境だった。通勤・通学用だけでなく、もっと観光用に使えなかったかと惜しい気がする。

 愛着のある列車の引退もまた、寂しいものだ。(恵)

 

 

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