何気なく証券会社のホームページを見ていて驚いた。人工知能(AI)が投資する推奨銘柄を教えてくれるのだという。АIは相場師であるらしい。

　また勝負師の世界にもАIは進出。囲碁や将棋でもАIの進化は著しく、人間はАIにかなわなくなってきている。人間コンピューターと異名をとった棋士がいた時代が懐かしい。

　幼い頃に見たSFの映画やアニメで人工知能が暗躍するシーンが潜在意識にあるためか、筆者は個人的に人間臭さのないАIを恐れている。

　しかし、АIは人間のために滅私奉公してくれるのが本来の姿。県は来年度、県内の5市町村を募集して、共同でАIを活用した窓口業務のシステムを試験導入する方針を固めた。

　滋賀県の大津市教育委員会は、АIを活用して、小中学校でいじめの疑いがある事案のでデータを分析し、深刻化の可能性などを予測する取り組みを始めるとか。

　どのような仕事をАIにまかせるか。今後はそれを選別する時代となるのだろう。好き嫌いの感情がないАIは、本欄のようなコラムは書けまいとたかをくくっているのだが。(栄)