国原譜

 暖冬の予想通り、たいして寒い日も少なかったが、あすは立春で、暦の上では冬も終わる。県内の社寺では節分行事が行われる。

 「鬼は外、福は内」のかけ声で、福豆がまかれ、その豆を年齢の数だけ食べで厄除けをするという。子供のころ、父親が四方にまいた豆を拾った覚えがあるが、今の家庭はどうなのだろう。

 それにしても鬼には災難の日だ。桃太郎の鬼退治をはじめ、鬼のよう人など悪者のイメージが強い。天才的な人を鬼才といい、土俵の鬼など優れた鬼もいる。

 昨年のスポーツ界の不祥事は、鬼監督が問題になった。一流選手を育てるのに、その過激な指導方法が問われた。料理の世界も鬼のような親方がいて一流の料理人になるという。

 「若い職人が育たない」と嘆く親方衆を見ていると、加減しながら人を育てていく苦労があるようだ。「体で覚える」という言葉があるが、暴力は論外だ。

 誰もが尊敬できる鬼監督やコーチ、先生は必要ではないか。吉野山の金峯山寺は「福は内、鬼も内」と全国から追われた鬼を迎い入れ、悪鬼を仏道に導くという。(治)

 

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