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国原譜

融通念仏宗といえば、平安末期に良忍上人…

 融通念仏宗といえば、平安末期に良忍上人によって開かれ、河内、摂津、大和などに信者が多い宗派。大阪市平野区に総本山・大念仏寺があることが知られている。

 その融通念仏宗の新管長に、宇陀市室生の西光寺住職、吉村暲英師が就任したという記事があった(1月19日付3面)。西光寺という名前には聞き覚えがあり懐かしさを覚えた。

 そこは室生寺の西方の小高い所にある寺で、写真好きだった父と数回通った思い出がある。春には樹齢3~400年とされるシダレ桜「城之山桜」の美しさにひかれて、多くのカメラマンが訪れる。

 昨年11月に亡くなった前管長の倍巌良舜師は奈良市十輪院町、法徳寺の生まれ。本県にゆかりの人物が法灯を継ぐことは、信者ならずとも意義深いものを感じる。

 一方、昨春に出版された「絵解き融通念仏縁起」(奈良新聞社刊)は、同じ「ならまち」にある徳融寺、阿波谷俊宏師の著作。「一人の念仏は万人の功徳に…」との教えが描かれている。

 自己・自国中心的な考えが、世界中で蔓(まん)延しているだけに宗教の果たす役割は大きい。(恵)

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