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国原譜

あす14日は成人の日。きょう13日と併…

 あす14日は成人の日。きょう13日と併せて、県内の多くの市町村で成人式が開かれ、新成人たちの新たな門出を祝う。

 成人の儀式は古くから世界各地であった。身体的な苦痛を伴うものが多く、大人の仲間入りを果たす若者たちへの「通過儀礼」と位置付けられた。

 現在の形式の成人式が始まったのは戦後だ。昭和21年に現在の埼玉県蕨市で開かれた「青年祭」が発祥とされる。

 3年後の民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられる。それに伴って、成人式も18歳対象に引き下げるべきかが議論になっている。

 18歳向けで1月に開くと大学受験と重なってしまい、参加者減少も予想される。小子化進行も相まって成人式の成立自体も危惧(ぐ)され、「振り袖を着る機会が無くなり、きもの文化が衰退する」とする呉服業界を中心に、現行どおりの20歳対象とすべきとの意見も多い。

 明治以前、男性は数え年の12~16歳で成人の儀式の元服を行った。現在は当時と平均寿命や社会的な立場も違う。今、何歳で「成人の通過儀礼」を受けるのがふさわしいのかを、考える良い機会かもしれない。(法)

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