16日の夜に札幌市内で起きたガス爆発事故。木造2階建ての建物が倒壊し、居酒屋の客ら42人がけがを負った。

　不動産店の従業員が、物件の部屋で入居者が入る前などに使う除菌消臭スプレー缶100本以上を廃棄するため、穴を開けていてガスが充満。湯沸かし器をつけたら爆発したようだ。

　増え続ける家庭ごみの中でもスプレー缶やカセットボンベの出し方は、特に神経を使う部分ではないか。野外バーベキュー(BBQ)が大流行している昨今、自分がBBQをしなくても気になるところだ。

　スプレー缶の廃棄については、家庭ごみと企業が排出する事業系では、出し方が違うそうで、自治体によっても異なるようだ。使用済み缶のガス抜きが原因の火災が全国で相次いだこともあり、家庭ごみのスプレー缶は穴を開けずに回収する自治体も増えているという。

　どうしてもガス抜きが必要な場合は、屋外で火の気がない通気性の良い所でする―というのが基本という。

　事故防止のため、自分が住む自治体が、スプレー缶についてどう対応しているのか、今一度確認しておきたいものだ。(恵)