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国原譜

平成の年最後の「師走」もあと半月あまり…

 平成の年最後の「師走」もあと半月あまり。慌ただしさが際立つと予定通りにいかないことが増えるのは例年通りで、平成最後を見詰める余裕もない。

 とりわけ来年は、統一地方選と参院選が相次いで行われる12年に一度の年。各政党の県内主要役員が多い県議の間でも、水面下で選挙に向けた会話や連絡が飛び交う。

 そんな中でも政党や選挙への立候補予定者に期待したいのは政策論議だ。先日の国会で成立した外国人労働者受け入れを拡大する改正入管難民法などもその一つ。

 基本的で大切な課題が十分に論議されたように見えないと不満を募らせていたら、荒井正吾知事も同様の印象を抱いていたらしく、ちょっと心強くなった。

 今月12日の定例記者会見で知事は「国の基本線が確立していないとずっと思っていた。労働力利用か、定住についてはどうなのか。もう少し入管法の論議を勉強したい」。

 グローバルの時代のナショナリズムの問題は、こじれると出口が見えなくなる。明治維新期や太平洋戦争時の歴史を何度も振り返らねばならないゆえんだ。選挙に向けてさらに論議を。(北)

 

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