特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

先日、奈良市内で道路沿いにごみが散乱している風景に出くわした。インターチェンジから出るループ。車がビニール袋を舞い上げ駆け抜ける。 あるい…

 先日、奈良市内で道路沿いにごみが散乱している風景に出くわした。インターチェンジから出るループ。車がビニール袋を舞い上げ駆け抜ける。

 あるいは清掃車が落とし、その後に周囲へ広がったごみかもしれないが、一般の車両から次々と捨てられて蓄積、放置されているようにも見えた。

 日本人はきれい好き―とは外国人留学生が話してくれた感想だが、一方で街の清掃活動に参加、中央分離帯の植え込みを担当した人が大量の空き缶、たばこの吸い殻に驚かされたという話も。

 見えないところなら大丈夫、また他の人もやっているからと集団心理が働くと突然、マナーを見失う。そんな文化的な風土も日本にはあるようだ。

 観光客が去った後に残される大量のごみ。さらにキャンプ地や紅葉狩りの名所では汚物までも。インバウンドの増加による影響を指摘する声もあるが、まずは自分の身の回りから見直したい。

 例えば道路の枯れ葉を始末するのは、昔ながらの良い習慣。掃き清めるという行為は白砂青松の美的感覚にも通じる。ただ今どきはたき火を見掛けなくなったのが残念か。(松)

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