7年後の開催が決まった「大阪万博」。大阪湾の人工島「夢州(ゆめしま)」に色・形さまざまのパビリオンが立ち並ぶのだろう。

　48年前の大阪万博を見た(人が多すぎて、実際はほとんど見ていない)一人としては興味津々であり、世界各国が未来に向けてどんな楽しい提案をしてくるか、大いに期待したい。

　交通の便が気になるところだが、奈良からは快適に行けそう。現在も相互直通運転している近鉄けいはんな線と大阪地下鉄中央線の延伸が見込まれるからだ。

　奈良側から言うと、学研奈良登美ケ丘駅をスタートして生駒駅などを経由し、人工島「咲州(さきしま)」のあるコスモスクエア駅までが現在のルート。そこから延伸するという。

　鉄道による利便性がまた広がる。来春にはJR西日本「おおさか東線」が大和路線を経由して奈良―新大阪駅間を直結。近鉄、阪神両電車の奈良―神戸三宮駅間も直結済み。

　ただ心配は、県内への観光客などが増えるのかどうか。夢州は大阪万博の閉幕後に国際観光拠点整備を見通す。奈良の魅力への評価が正念場を迎えるのはこれからだ。(北)