金曜時評

政治は身近なもの - 論説委員 北岡 和之

 来春の統一地方選挙の日程は、県が4月7日投票、市町村は4月21日投票で固まった。それぞれの選挙をめぐって、既に水面下で静かとも言えない戦いが繰り広げられており、いろいろ風説も飛び交っている。

 来年は夏の参院選も控えている。同じ年に統一地方選と参院選が行われるのは12年に一度。そのたびに選挙への関心が高まるものだが、加えて今回は衆参ダブル選挙を予測する声も沈静化していない。

 来年10月に予定される消費税増税、自民党が強くこだわり続ける憲法改正(特に9条関連)論議の推進などだけでなく、東アジア地域(特に中国、韓国、北朝鮮)における外交問題など、内にも外にも対応の難しい大きな課題がいくつもある。さらに来年には天皇陛下の退位と皇太子さまの即位があり、ラグビーのワールドカップもある。再来年は東京五輪が開催される。

 国民の関心事が続く中で、政治の将来はどう切り開かれていくのか。まずは身近なところでの状況がどうなっているのかをよく見回し、来る選挙に向けて自らの賢明な判断(一票の行使)を下したい。

 身近なところでといえば、わが国の自動車産業興隆の一翼を担ってきた名門・日産自動車の“皇帝”逮捕には驚いた。優れた経営者イコール優れた人格者にあらずの一例か。企業の中にも権力問題はあり、それは企業の体質を浮き彫りにする。

 この事件に関連して見逃せないことの一つは、同じく自動車メーカーのホンダの販売店従業員が、日産が宣伝で使っている表現をまねてインターネットに不適切な投稿をしたと報じられたこと。大きなニュースではないかもしれないが、今の社会・時代の底流にあるものを感じさせる行為であり、よくよく考えるべきことだと思う。

 身近なことではもう一つ、県立高校の再編や施設耐震化をめぐる論議にも注目。今月30日に開会予定の定例県議会で引き続き論議となりそうで、なかなかすっきりとはいかない。そもそも何が問題の発端で、どこに本質的な問題があるのか。論点を整理し、県民に広く経緯を公表してほしい。

 突然浮上して来る現在的な問題にも経緯があり、歴史がある。少し前に「決めること」「決断すること」を重視する傾向があったが、改めて「論議すること」「論議の過程を振り返ること」の大切さを思う。

 来年の選挙に向け、自分の意識をもう一段上げよう。そのために、身近な問題を政治に関連させて考えることもしてみよう。

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