先週末、久々に紅葉見物をかねてドライブに出掛けた。温泉につかり、帰りは京都府南部の笠置から柳生を抜けて、国道369号経由で名阪国道・針インターを目指した。

　笠置側の山間部の道は、まだ午後2時台なのに木々が日光を遮り、薄暗くて恐怖さえ感じた。途中、小さな滝もあったが、見物するにも車が停めにくく、あきらめて先を急いだ。

　好天だったこともあり、ツーリングを楽しむオートバイのライダーたちが、前方からも後方からも、次々と現れた。やりすごして、先に進んでもらうために合い図をしたら、左手で感謝の気持ちを示す者も多く、マナーの良さに感心した。

　このところ、車の悪質運転、あおり運転の様子が、テレビでもよく報道されている。ちょっとしたことで怒り出し、相手を威嚇(かく)するドライバーが減らない。

　自分中心に世の中が動いているとでも思っているのか、他人を思いやる気持ちのかけらもない。情けなくてとてもやりきれない。

　お互いに譲り合う心とやさしさが、事故をなくすための近道。ハンドルを持つ時、常に意識していたいものだ。(恵)