国原譜
きょうは8月15日。昭和20年のこの日…
きょうは8月15日。昭和20年のこの日に終わった戦争を忘れないための「終戦記念日」。今も世界のどこかで起きている戦争の廃絶を願う日だ。
戦争が終わった日があれば、始まりもある。その過程を私たちは細かく検証し、「歴史の記憶」として正しく受け継いでいるか。未来の平和へと展望を開いているか。
日米開戦の発端となった「真珠湾攻撃」。昭和16年12月8日、米ハワイの真珠湾にいた米軍艦などを旧日本軍の航空機が襲った。総隊長は県出身の故・淵田美津雄さん。
淵田さんは当時、軍隊の階級でいえば旧日本海軍の中佐だった。戦後の昭和26年にキリスト教に回心し、米国に渡って伝道者となった。同51年末に橿原市で73歳で亡くなった。
淵田さんが最も大切にしていたという新約聖書の言葉がある。「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」(諸訳あり)。
宗派にこだわる必要はない。この言葉には、敗戦まで修羅場を生きた淵田さんが込めた戦後の祈りがある。世界から戦争という迷妄をなくさねばという必死の願いもある。(北)
戦争が終わった日があれば、始まりもある。その過程を私たちは細かく検証し、「歴史の記憶」として正しく受け継いでいるか。未来の平和へと展望を開いているか。
日米開戦の発端となった「真珠湾攻撃」。昭和16年12月8日、米ハワイの真珠湾にいた米軍艦などを旧日本軍の航空機が襲った。総隊長は県出身の故・淵田美津雄さん。
淵田さんは当時、軍隊の階級でいえば旧日本海軍の中佐だった。戦後の昭和26年にキリスト教に回心し、米国に渡って伝道者となった。同51年末に橿原市で73歳で亡くなった。
淵田さんが最も大切にしていたという新約聖書の言葉がある。「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」(諸訳あり)。
宗派にこだわる必要はない。この言葉には、敗戦まで修羅場を生きた淵田さんが込めた戦後の祈りがある。世界から戦争という迷妄をなくさねばという必死の願いもある。(北)