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国原譜

お盆休みの人も多いことだろう。終戦の日…

 お盆休みの人も多いことだろう。終戦の日も近く、毎年祖霊を供養しつつ命のつながりを考える時期でもある。

 最近、自宅近くの小学校のブロック塀が金網フェンスになった。6月の大阪府北部地震でブロック塀が倒壊し、小学4年の女児が死亡した事故を受けた安全対策だろう。

 文部科学省が発表した国公私立の幼稚園、小中高校などのブロック塀の点検結果によれば、全体の約4分の1の1万2640校で安全性が問題とされた。うち約2割はまだ安全対策がされないままらしい。

 数字から思うのは、命に関わる危険が気付かぬだけで案外そばにあること。おそらくブロック塀以外にも、何かのきっかけで突然人に厄災をもたらす存在があるに違いない。

 県内の小学校の中には、身近な危険箇所を見つけて地図を作る夏休みの宿題があるようだ。こうした取り組みを一過性にせず、事前に危険の芽を摘むのも犠牲をむだにしない一つの方法だ。

 命に関係する事故に遭わないのは、幸運なだけなのかもしれない。命の大切さを思う時期だけに、運のあるうちに予防への行動を起こしたい。(智)

 

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