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国原譜

西日本豪雨の発生から1カ月が過ぎた。被…

 西日本豪雨の発生から1カ月が過ぎた。被災地での死者は岡山、広島、愛媛3県を中心に15府県で225人と、平成で最悪の豪雨災害となった。

 被災3県でみると、犠牲者が出た土砂災害の発生時間帯は、7月6日の夕刻から翌7日朝までの14時間半に集中していたという。大半が自宅周辺での被災で、夜間の避難方法や情報伝達のあり方など、今後の大きな課題となりそうだ。

 一方、被災3県の市町村の8割以上で、災害発生時に自力避難が困難な高齢者や障害者らの支援者や避難先を定める「個別計画」の策定が完了していないという。

 これは東日本大震災の教訓を踏まえた措置で、災害対策基本法が改正され、2014年からは「要支援者名簿」の作成が、市町村に義務付けられている。

 名簿作成済みの全国の自治体は、17年6月時点で9割超 。だが「1人が複数人の支援者で負担が集中している」事例もあり実効性を疑問視する声もあるようだ。

 ともあれ、いざという時、近隣住民の支え合いで多くの人命が助かるような方策の構築は急務。災害は明日にでもやって来るのだから…。(恵)

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