国原譜
あす14日から、全国高校野球選手権大会…
あす14日から、全国高校野球選手権大会の県予選が始まる。甲子園の本大会は今夏、100回の節目を迎える。
都道府県代表の対戦は、プロスポーツでの地域密着型チーム同士による試合の先取り。「おらがチーム」に対する思い入れは深い。
他界した父は、就職先の都会のチームより古里の徳島の代表を応援し続けた。第64回大会(昭和57年)で初優勝した「やまびこ打線」の池田が全盛の頃は、自分の母校のごとく自慢げに話していたのを思い出す。
自身では、天理が頂点に立った第72回大会(平成2年)が印象深い。入社後初の取材がこの大会だった。翌年の県予選決勝で敗れた高田商業高の三浦大輔投手の潔く、負けず嫌いな談話も耳に残る。
100回の中で、ファンにはそれぞれ忘れ難い試合や場面、選手、プレー、戦術などがあろう。節目に合わせ数々の出版物が出ている。それらで回想するのも、同じ時を歩んできた者の楽しみ方だ。
できれば球場にも出掛けたい。今春、選抜大会決勝を観戦したが、五感で味わう臨場感は機械越しとは比べられない。予選にも魅力は多い。(智)
都道府県代表の対戦は、プロスポーツでの地域密着型チーム同士による試合の先取り。「おらがチーム」に対する思い入れは深い。
他界した父は、就職先の都会のチームより古里の徳島の代表を応援し続けた。第64回大会(昭和57年)で初優勝した「やまびこ打線」の池田が全盛の頃は、自分の母校のごとく自慢げに話していたのを思い出す。
自身では、天理が頂点に立った第72回大会(平成2年)が印象深い。入社後初の取材がこの大会だった。翌年の県予選決勝で敗れた高田商業高の三浦大輔投手の潔く、負けず嫌いな談話も耳に残る。
100回の中で、ファンにはそれぞれ忘れ難い試合や場面、選手、プレー、戦術などがあろう。節目に合わせ数々の出版物が出ている。それらで回想するのも、同じ時を歩んできた者の楽しみ方だ。
できれば球場にも出掛けたい。今春、選抜大会決勝を観戦したが、五感で味わう臨場感は機械越しとは比べられない。予選にも魅力は多い。(智)