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国原譜

大相撲夏場所。注目を集めた幕内優勝は鶴…

 大相撲夏場所。注目を集めた幕内優勝は鶴竜が制したが、そのずっと下位、序ノ口では奈良市出身の22歳力士、周志が2度目の優勝を果たした。

 始まったばかりのことを序の口という通り、まだスタート地点の階級。入門から間もない若い力士を相手に、何度勝ってもあまり自慢にならない。

 だが繰り返される故障から再起を期すご当地力士に、賞賛を惜しむ相撲ファンはいない。前回の右ひざじん帯の断裂に続いて今回は腰のヘルニア。そのたびに復帰場所を序ノ口優勝で飾った。

 最初の負傷は平成27年。丸1年間の治療を強いられ再出発後は序二段でも優勝するなど番付を上げたが、昨年10月の手術で今度は3場所連続全休。

 廃業も頭をかすめたろうが、再三の苦境にも闘志を切らさなかった。そして今回の優勝インタビューでは「まだまだ通過点。地道に努力し番付を上げていきたい」と力強い言葉が口をついた。

 不祥事や醜聞が相次ぐ一方、高い人気が続いている大相撲。県出身力士は十両の徳勝龍を筆頭に今場所最下位の周志まで計6人。相撲発祥の地の誇りも胸に、さらに精進を。(松)

 

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