国原譜
JAならけんの広報紙「まほろば」5月号…
JAならけんの広報紙「まほろば」5月号で、酒米「露葉風」が紹介されている。一時栽培が途絶えて幻の酒米とも呼ばれたが、現在は奈良だけで栽培される。
5年ほど前、奈良ブランドの地酒として露葉風での酒造りに取り組む関係者を取材させてもらった。完全復活へ道半ばの頃だった。
栽培の難しさから生産者が広がらない状況。製造側も先導する蔵元を除けば、気持ちの高まりは十分とは言い難かった。
ただ、少数派ながら露葉風に賭けた関係者の思いは熱かった。先導蔵元による露葉風のファン組織の会員が、山添村の生産者の水田で露葉風の苗を植える姿に成功を願わずにいられなかった。
「まほろば」によれば、現在の生産者は13人で、16の蔵元で露葉風使用の酒を製造。増産と品質の安定、向上に向けた生産者、県酒造組合、県、JAならけんの栽培会の動きも活発なようだ。
切れのいい端麗な口当たりが露葉風の酒の魅力とされるが、コメの特性で造り方次第で風味は多彩に変化するとか。全国へのアピールのためにも、奈良独自の酒をじっくり味わっておきたい。(智)
5年ほど前、奈良ブランドの地酒として露葉風での酒造りに取り組む関係者を取材させてもらった。完全復活へ道半ばの頃だった。
栽培の難しさから生産者が広がらない状況。製造側も先導する蔵元を除けば、気持ちの高まりは十分とは言い難かった。
ただ、少数派ながら露葉風に賭けた関係者の思いは熱かった。先導蔵元による露葉風のファン組織の会員が、山添村の生産者の水田で露葉風の苗を植える姿に成功を願わずにいられなかった。
「まほろば」によれば、現在の生産者は13人で、16の蔵元で露葉風使用の酒を製造。増産と品質の安定、向上に向けた生産者、県酒造組合、県、JAならけんの栽培会の動きも活発なようだ。
切れのいい端麗な口当たりが露葉風の酒の魅力とされるが、コメの特性で造り方次第で風味は多彩に変化するとか。全国へのアピールのためにも、奈良独自の酒をじっくり味わっておきたい。(智)