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国原譜

「大楠公(だいなんこう)、小楠公」でピン…

「大楠公(だいなんこう)、小楠公」でピンと来るのは、昭和世代より上の人たちであろうか。父子でこうして称されるのは、日本史上でもかなり珍しい扱いではないか。

 南北朝時代の武将、楠木正成・正行(まさつら)父子は、大阪と奈良の府県境にある金剛山一帯を活動拠点にして、南朝への忠義を貫いたことで知られる。

 その父子を主人公にしたNHK大河ドラマの実現を目指す「誘致協議会」が17日に発足した。大阪府河内長野市、吉野町などゆかりの3府県25自治体が参加。5月には民間団体の協議会もできる予定という。

 大河ドラマで南北朝時代を取り上げた作品は「太平記」(平成3年、吉川英治原作)ぐらいしかなく、テーマとしては新鮮だ。この時は足利尊氏(真田広之)が主役、正成は武田鉄矢、正行は中村繁之という配役だった。

 後醍醐天皇の行宮となった吉野山・吉水院、如意輪寺、西吉野の堀家住宅など、南朝ゆかりの地は県内にたくさんあるのでPRの好機到来だ。

 関係する市町村がスクラムを組み、誘致に乗り出したことで、観光振興に大きな期待が膨らむ。(恵)

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