注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

昨今はスーパーなどの駐車場に警備員が配…

 昨今はスーパーなどの駐車場に警備員が配置されているのが当たり前になった。交通量の多い道路に出る場合など、大変助かる。

 道路工事やイベント会場では、警備員がいなければ大混乱が生じるケースも少なくない。社会のさまざまな場面で必要とされる警備員だが、人員確保が難しくなっているという。

 警察庁の調査では、交通誘導や雑踏警備で9割以上の警備業者が「人手不足」と感じていた。低い賃金水準と高齢化の進行で求人を出しても就労者が確保できない。

 夜間の工事現場で走ってくる車を止めるには、勇気と経験が必要だろう。立ちっぱなしの警備は体力的にも厳しい。人員不足の対応策として、回答業者の8割近くが「賃上げなど処遇改善」を挙げた。

 2年後に迫った東京五輪では、警備員の大量需要が予想される。安全面の確保だけでなく、世界中から集まる人々の「おもてなし」に関わるだけに、人手不足は深刻だ。

 不審物の検知などは人工知能の活用も進みそうだが、交通誘導や雑踏警備はまだまだリアル「人」。労働環境を含めた「働き方改革」が急がれる。(増)

 

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