特集奈良の鹿ニュース

国原譜

次から次へと政府・政権絡みの報道がある…

 次から次へと政府・政権絡みの報道がある。森友・加計両学園問題、自衛隊の日報隠し、官僚トップのセクハラ問題や公文書改ざん等々。

 これらが私たちに教えようとしているものは何か。私たちはどう理解すればいいのか。「どれも大した問題ではない」とする声もあるようだが、そうだろうか。

 このいずれもに潜んでいるのは「権力」の行使(乱用)、在り方の問題ではないだろうか。権力といってもいろいろあり、政治的権力だけでなく社会的権力もある。その全般で揺らいでいる。

 私たちの国は長い間、権力は「お上」にあって、国民を「下僕」として支配する歴史と伝統のうちにあった。その構造が、現在は変わっているのだろうか。

 官僚は国民から「委託」されて権力として存在すること、公僕であることを許されている。間違ってはいけない。国民の「上」にある存在ではないし、権力の乱用も許されていない。

 一連の出来事は権力の在り方に潜む問題を表面化させた。官僚の辞職や政権担当者の交代では済まない。地方からも根本にあるものを見据えて、権力にメスを入れよう。(北)

 

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