国原譜

 「大和路に春を呼ぶ」が枕ことばのようになった東大寺二月堂の修二会(お水取り)も、7日で本行の半分が終わる。山ではウグイスも鳴き始め、春はそこまでといったところだろうか。

 野原ではツクシが顔を出しているのも見掛けた。背丈はまだまだ小さいが、しっかり背筋を伸ばしていた。仕事で訪れた寺ではジンチョウゲの香りに思わず足が止まった。

 7年も前のことだが、今年大導師として参籠(さんろう)している上司永照さんに、修二会の話をうかがったことがある。

 「人に慎みがあれば春はまた来てくれる」という言葉が心に残った。上司さんは「命が自分以外の命の上に成り立っていること、季節が季節として巡って来ることの大切さを感じられる行にしないといけない」とも話していた。

 大導師は修二会の統括者で、本行中の毎夜、練行衆を代表して全ての命の幸せを祈る。

 二月堂ではきょうも練行衆が五体を床に打ちつける音が響く。燃え盛るたいまつも美しいが、夜の法会はそれから始まる。堂内の祈りに耳を傾け、季節の移ろいに感謝する機会にしたい。(増)

 

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