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国原譜

平成30(2018)年が明けた。新年の…

 平成30(2018)年が明けた。新年のえとは「戊戌(つちのえいぬ)」。どのような一年になるのだろうか。どんな一年にしたらいいか。

 十干十二支という、えと(干支)の組み合わせは60通り。つまり60年に一度、同じえとが巡って来る。還暦では、暦が一巡するほど長生きしたと祝ってきた。

 今では60歳が長生きの基準とされなくなるほど長寿・高齢化の時代になった。それでも60年というのは何か節目のようなものを感じる。太古から積み重ねてきた歴史の記憶だろうか。

 60年前の戊戌の年は昭和33(1958)年。まだ多くの人が思い浮かべるだろうが、この年に天皇皇后両陛下のご婚約があった。翌年にご成婚。世は「ミッチー・ブーム」に沸いた。

 当方はまだ6歳だった。それでもテレビ画面に映し出された、若く、はつらつとして美しい当時の皇太子ご夫妻の姿を深々と印象にとどめている。

 戊には「生い茂る」、戌には「枯れる」と相反する意味があるという。そこで戊戌の年は「境い目、変化の年」とされる。世界や国、県、そして一人一人に幸多き変化があるようにと願おう。(北)

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