国原譜

 代表作の一つ「日の名残り」は映画化もされ、名前だけは以前から知っていた。しかし、ノーベル文学賞に輝くとは予想外だった。

 日系英国人カズオ・イシグロ氏(62)の授賞は、衰退気味の日本出版業界にとって久し振りの朗報だ。翻訳版元の早川書房はイシグロ氏の著作を大増刷をする。

 5歳で移住、今は日本語をほとんど話せないらしいが、子ども時代の記憶による想像の日本は美しい。小津安二郎監督の映画「東京物語」(1953年)は11歳の時に母と一緒に英国のテレビ放映で見た。

 「障子に畳の部屋など自分が幼少期を過ごした記憶がよみがえってきて、非常に感動的な経験をしました」。イシグロ氏の作品は「記憶」が一つのキーワードになる。

 世界の映画監督が選ぶ史上ベスト1(2012年)に選出された「東京物語」。現在はほとんど失われてしまった日本の美しさに懐かしさ、郷愁を感じるのは国籍を問わない。

 「東京物語」を再び見たくなってきた。様々な要素を持ち心に響くというイシグロ氏の作品を読んでみよう。芸術の秋が深まってきた。(栄)

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