国原譜

 昨晩は中秋の名月。奈良市では室町時代から続くという采女祭が営まれ、詰め掛けた大勢の観光客が南都八景の一つ「猿沢池の月」を楽しんだ。

 古代の悲恋を今に伝える伝統行事だが、月との組み合わせを紹介する南都八景の方も同じ室町時代の文献に初出が見えるというから、歴史がある。

 中国の瀟湘八景などに倣って作られた一種の観光ガイド。短い言葉の中に東大寺や佐保川など定番の名所とともに響く鐘の音、飛び交う蛍といった季節や風情を巧みに組み合わせて紹介する。

 ただ景観が大きく変わってしまった場所も。県庁東側にあったという轟橋は歩道の石板に痕跡を残すだけだし、雲井坂も碑がなければ気付かない。

 それに比べると猿沢池はすごいと言うしかない。あんなに小さいのに奈良観光の顔として現役。興福寺五重塔を背景に数々の伝説をまとって、今年の夏はイベント会場となる池床も登場した。

 昨晩は残念ながら猿沢池に行けなかったが、日没とともに昇ってきた月は実に美しかった。少し欠けて見えたのは目の錯覚ではなく暦の都合。満月になるのは明晩だとか。(松)

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