国原譜

 まわりは金色の栄光に輝いているが、中の方は真っ黒に腐っている。太陽が月の後ろに隠れて細い光りん状に見える天文現象の金環蝕(しょく)を、政治の世界にたとえている。

 石川達三の小説を原作にした山本薩夫監督の映画「金環蝕」(昭和50年)は、このような冒頭のナレーションで始まる。実際にあった九頭竜川ダム汚職事件をモデルに、政治の腐敗を描いている。

 ダム建設に関連してゼネコンが政治家に巨額の献金を行い、不正に工事を落札する。さすがに40年以上前の作品だから、このような露骨な出来事はなくなってきているのだろう。

 今、観賞して印象に残るのは、事件を追及する国会の委員会。九頭竜川ダム問題は実際に関係者が不自然な死をとげるなどして、真相があやふやになってしまった。

 安倍首相の友人に便宜を図ったのではないかとされる加計学園疑惑の国会での追及も、同様にあいまいなまま終わるのではと危ぐされる。

 加計学園疑惑についての政府や安倍首相の説明に、納得できない人は多いのではないだろうか。政治の金環蝕は消してもらわねばならない。(栄)

 

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