国原譜

 かつてシンガポールを旅行した際、夜間に動物を見学できるナイト・サファリを訪れた。南国の夜、ライトに照らされて動物が浮かびかがるのはエキゾティックだった。

 ところが、旅行仲間の一人は「何や、鹿ばっかりやんか」とがっかりした様子。彼は奈良市出身だったので、鹿には見慣れていて、遠く赤道近くまで来たかいがなかったらしい。

 奈良市全域に数千頭が生息しているとみられる国の天然記念物「奈良のシカ」。ところが、鹿による農産物の被害が増加しているので、県が初めて、おりを設置し捕獲に乗り出した。

 ただ、捕獲されるのは農産物の被害が多い市東部山間の田原地区と東里地区で、観光客におなじみの奈良公園の鹿などは対象とならない。

 同じ鹿に生まれても、生まれた地域によって「神の使い」にもなれば、害獣になる場合もある。何となく切ない気持ちになるのは、小さいころから鹿に親しんできた県民の感傷か。

 本年度に上限120頭を捕獲する。捕獲した鹿は食用でなく、年齢や栄養状態などを調べるため解体されるらしい。有効活用を願ってやまない。(栄)

 

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