特集奈良の鹿ニュース

国原譜

夏休みになった。県教育委員会は今年も、…

 夏休みになった。県教育委員会は今年も、早寝早起きやお手伝い、約束を守る習慣をはぐくむ「元気なならっ子約束運動」を展開している。

 今回から3~5歳児に加え、小学1年生も対象に。幼児期に生活習慣、規範意識を身に付けることを支援する大切な取り組みだ。

 同時に長期休業中に伸長させたいのは知的好奇心。興味関心のあることに時間をかけられる時期は他にあまりない。

 最近、椎名誠さんの科学エッセイ「ノミのジャンプと銀河系」(新潮選書)、ノンフィクションの「水惑星の旅」(同)、「すばらしい黄金の暗闇世界」(日経ナショナル・ジオグラフィック社)をたて続けに読んだ。行動派作家ならではの実体験交じりの話に自然科学や生命への探究心が刺激された。

 心身の成長には、どんな事象、人、モノに出合うかも大きい。出合いには少しばかりの冒険心と、主体的な行動も必要だろう。

 もっとも、子供の自由行動には今の社会状況では心配との声もありそうだ。そのためにも周囲の大人としては、子供から危険を遠ざけ、暴走を抑える心構えを忘れずにいたい。(智)

 

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