国原譜

 懐に手を突っ込まれるような、と言えばいいのだろうか。組織的犯罪処罰法の改正案が衆院を通過した。「共謀罪」法案といわれるように、2人以上による犯罪計画は「準備行為」で罰せられる。

 何が準備行為に当たるのか、国民に対する監視の目が強まることにならないか、運用上の不安定要素は残されたままだ。

 共同通信社の世論調査では、政府の説明を「十分とは思わない」とする回答が77・2%を占めた。決して軽視できる数字ではない。改正案自体に対する反対も、賛成を上回った。

 政府は今国会で成立を目指す考えだが、国民の理解が得られているとは言い難い。数の論理で押し通ってよいものでないことは、与党も十分承知だろう。

 内心の自由を軸にしたとき、教育勅語を評価しようとする最近の動きと「共謀罪」法案はどこか重なって見える。

 父母に孝養を尽くし、兄弟姉妹は仲良く、夫婦は互いに思いやりを持って。他人に家に踏み込まれたような違和感。テロ対策の強化は当然だが、改正案が想定する犯罪は幅広い。社会が息苦しくならないか、議論が足りない。(増)

 

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

よく読まれている記事

  • 日本のふるさと奈良 回帰展 皇室ゆかりの地を撮る! フォトコンテスト
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • Tour guide tabloid COOL NARA

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介

奈良新聞読者プレゼント

「江戸のなぞなぞ」展の招待券

プレゼント写真
提供元:細見美術館
当選者数:5組10人
  • 12.9(土) 12.10(日)に開催 奈良マラソン2017
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 奈良新聞シニアクラブ
  • 奈良新聞デジタル
  • ならリビング.com
  • 特選ホームページガイド