国原譜
雑誌の創刊号が好きだ。少々力み過ぎの場…
雑誌の創刊号が好きだ。少々力み過ぎの場合もあるが、その出版物への哲学、愛情が凝縮され、編集スタッフの心意気が感じられるからだ。
きっかけは、約40年前にライフスタイル雑誌として創刊された「ポパイ」(マガジンハウス)。特集はもちろん、コラム集や各種読み物、コピーまで斬新さと勢いがあったのが、今読み返してもわかる。
同誌は形を変えつつ現在も発行されている。だが、当初の勢いに陰りが見える時期もあった。
創刊時のスタッフは要求以上の仕事を個々の判断でやっていたが、やがて指示された作業だけのスタッフが増えた、とは数ある同誌回顧録の証言の一つ。成熟の中で進取の精神を保つのは難しい。
新年度になり、県内でも各地で企業の入社式が行われている。代表者の決意の言葉と同様、新入社員はそれぞれ今後の展望を描いていることだろう。
一方で、新人が会社を辞めたくなる時期は「3日、3カ月、3年」とも言われる。早期離職は今も雇用上の大きな課題だ。新たな一歩を踏み出した社会人1年生には、今の熱い気持ちを失わないでいてほしい。(智)
きっかけは、約40年前にライフスタイル雑誌として創刊された「ポパイ」(マガジンハウス)。特集はもちろん、コラム集や各種読み物、コピーまで斬新さと勢いがあったのが、今読み返してもわかる。
同誌は形を変えつつ現在も発行されている。だが、当初の勢いに陰りが見える時期もあった。
創刊時のスタッフは要求以上の仕事を個々の判断でやっていたが、やがて指示された作業だけのスタッフが増えた、とは数ある同誌回顧録の証言の一つ。成熟の中で進取の精神を保つのは難しい。
新年度になり、県内でも各地で企業の入社式が行われている。代表者の決意の言葉と同様、新入社員はそれぞれ今後の展望を描いていることだろう。
一方で、新人が会社を辞めたくなる時期は「3日、3カ月、3年」とも言われる。早期離職は今も雇用上の大きな課題だ。新たな一歩を踏み出した社会人1年生には、今の熱い気持ちを失わないでいてほしい。(智)