国原譜

 「節分や親子の年の近うなる」(正岡子規)。年齢分だけ節分の豆を食べる風習が、死んだ親に近づくのを実感させるという意味か。

 この逆はつらいだろうと世にあふれる悲劇を思う。昨日の本紙ニュース川柳には「節分の豆両手に余まる年となり」(今北こうじ)の秀句があった。なぜそうするのか考えたこともないが、年の数だけ豆を食べる日である。

 一つ二つと数えた幼児の頃や、10〜20代ならまだいいが、両手に余るとなると大仕事だろう。1日では食べきれず、数日かかる人もいるかもしれない。

 大和路の節分行事は寒さの中にも楽しみが多い。二月堂の豆まきに初めて出掛けたのは、奈良女子大出身の作家、北夏輝さんの「恋都(こと)の狐さん」(講談社)を読んだからだ。

 不思議感あふれる文体で、古都の節分を生き生きと描いていた。新感覚派と言えばいいのか大作家にはない新鮮さだった。

 肝心の豆まきは開始30分前にはぎっしり人で埋まり、拾えそうな場所は既に満杯。遠くから争奪戦を眺めるだけだった。今年は早めに出掛けて、まず良い場所を確保せねば。(コ)

 

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