国原譜

 上映中の「レ・ミゼラブル」を見て、同じくミュージカルの名作「オペラ座の怪人」を思い出した。奈良市三条通にあった「友楽」が閉館した時、最終上映されたうちの一つだった。

 3年前の大みそか。本紙が報じた「友楽」閉館のニュースは、映画ファンだけでなく、多くの人々に衝撃を与えた。焼け落ちたオペラ座の場面と、閉館の友楽を重ね合わせた。

 以来、県庁所在地で唯一、映画館のない市というフレーズが「文化度の低さ」という蔑称を伴って語り継がれる。

 仕事納めの後、勤め人は忘年会に繰り出すか、映画を見るか。年末年始は大作、話題作に浸れる機会でもあった。もちろん「寅さん」も「釣りバカ」も。

 レンタルビデオもいいが、映画の臨場感、迫力は劇場でこそ味わえる。場内の暗さは、不覚にもこみ上げる涙を隠し、デートするカップルの秘めた息づかいを覆う。

 来年実施される奈良市長選で、民営であれ公営であれ、「必ず映画館を作ります」と公約してくれる人物が出れば、迷わず一票を投じたい。もう押し詰まったこの時期だから、鬼も笑わないだろう。(コ)

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