特集奈良ラーメン探検隊活動中!

社会

子どもの命を守る社会に 奈良市で講演会 「赤ちゃんポスト」など語る

関連ワード:

「赤ちゃんポスト」などについて話す田尻さん(左)。右は山下さん=3日、奈良市登大路町の県バスターミナル・レクチャホール

命や家族の絆考える

 

 公開講演会「愛と命 子どもは未来の宝もの」が3日、奈良市登大路町の県バスターミナル・レクチャホールであり、市民ら約130人が参加した。諸事情で育てられない赤ちゃんを親が匿名で託す施設「赤ちゃんポスト」の運営に中心的な役割を果たした、元慈恵病院(熊本市)看護部長の田尻由貴子さんの話に耳を傾け、命や家族の絆などについて考えた。奈良YMCAとYMCAを支援する国際的な奉仕クラブ、ワイズメンズクラブ国際協会奈良クラブの主催。

 

 同施設は2007年に同病院に設置された。講演で田尻さんは、施設開設前に子どもの福祉が優先的に考えられているドイツの同様の施設を視察したことや、減少傾向になっているものの全国からこれまで同病院の施設に預けられた赤ちゃんは約170人に上ることなどを説明。妊娠した女性の相談に応じてきたことや、赤ちゃんの養子縁組の取り組みも紹介した。2015年に同病院を退職した後も自宅に女性の自立支援シェアハウスを開設するなど、性犯罪のない社会の実現に向けた取り組みにも触れた。

 

 田尻さんは、健やかな子が育つ条件として、「赤ちゃんの時に良い世話を受けた」「成長過程で幼い子どもとの接触が多い」「(家族や地域など)支える存在がある」の三つを挙げた。

 

 また、大谷大学名誉教授で奈良市地域福祉推進会議座長の山下憲昭さんが「社会の変化と子育ての危機~私たちは隣人として~」とのテーマで話した。

 

 冒頭、同奈良クラブの中井信一会長は「育てられない環境に生まれてくる赤ちゃんの命を救うために、私たち一人一人が何ができるか考える機会になれば」とあいさつした。

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド