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生駒市舞台の短編映画6月3日に斑鳩で上映会 - 田中監督「思いやりを伝えたい」

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生駒市舞台の短編映画作品「そのこえ」をPRする田中大志監督=5月29日、大阪府守口市

 奈良県斑鳩町興留10丁目の「いかるがホール」であす3日、生駒市オールロケの短編映画「そのこえ」(田中大志監督・脚本・編集。40分)の上映会が行われる。

 

 作品は学校や会社など、社会の中で声を出せなくなる場面緘黙(かんもく)という症状を抱える青年が、就労継続支援事業所で一人のダンサーと出会い、踊りによって自分の「声」を発見していく物語。

 

 映像作家でもある田中監督(28)は、海外留学した際に言葉や文化の違いによる不安から自らも同様の症状を経験。その経験を基に脚本を書き、自身が暮らす生駒市の魅力を届けたい思いもあり、同市を舞台に撮影した。 

 

 撮影に当たり、田中監督や出演者は、同市の就労継続支援事業所を訪れ、実際に働く人たちと作業や活動を共にすることで、ありのままの姿を映し出すことに努めたという。田中監督は「ガラリヤの漁師」でイスラエルのハイファ国際映画祭学生部門銀賞を受賞し、本作は帰国後初監督作品。

 

 田中監督は「言葉として発する声だけではなく、内に秘めた声や思いに耳を傾けることの大切さ、相手を思いやる気持ちを伝えたい」と話している。

 

 午後3時開演、先着100人。当日券1000円、障害者手帳提示または高校生以下は500円。

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