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奈良クラブ試合サマリー J3第11節

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慣れない右サイドで獅子奮迅の活躍を見せる浅川(左)=香川県丸亀市・ピカラスタジアム©NARA CLUB

▽J3第11節(香川県丸亀市・ピカラスタジアム)

 奈良クラブ 1―1 カマタマーレ讃岐

 

▽得点者 【奈】酒井達磨【カ】森勇人

 

▽順位 4位 

 

▽観衆 1388人 

 

 

 【戦評】

 

 両チームともミスから失点し1―1で勝ち点1を分け合った。奈良は前半14分に最終ラインでパスを奪われて先制を許した。その3分後、今度は奈良が讃岐GKのキックに酒井が飛び込み、右脚に当たったボールがゴールに吸い込まれ同点とした。奈良は試合終了直前にPKを獲得したが、相手GKのファインセーブで勝ち越しはならなかった。 

 

 

 【記者の目】

 

 不用意なパスカットから失点したことで、その後、守備陣が慎重になり過ぎて守りに安定感を欠いた。

 

しかし、酒井の相手GKへの果敢なプレスから同点としたことで、次第に守備は落ち着きを取り戻した。 後半はディフェンス陣がコンパクトに守ることで安定感が増し、最終ラインからボールを回して優位に試合を進めた。サイドからの攻撃が増えてチャンスをつかんだが決定力を欠いたのが残念。後半シュート8本を放ったが、攻撃に閉塞感があるのが気がかり。ペナルティーエリア付近までボールを運ぶが、ゴールをこじ開ける力強さやアイディアがもっと欲しい。

 

 中島が大阪戦に続いて先発し、後半に森が今季途中出場ながら初めてピッチに立った。これまでチームになかったゴール前でのアイディアを中島に求めたい。当たりの強さ、スプリント力で局面を打開が出来る森の完全復帰に期待。

 

 浅川がPKを外した。慣れない右サイドで上下動を繰り返し、守備に攻撃にチームを引っ張っている。J3の舞台で好スタートを切ったのは浅川の力によるところが大きい。責める気持ちにならない。

 

 どのチームも奈良クラブを研究してきている。これまで以上に難しい試合が増えてくるだろう。

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