政治

奈良県黒滝村長に就任した植田忠三郎さん(58) - ときの人

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 同志社大学を卒業後すぐ村役場に勤めて35年、行政実務ひと筋で信厚の人。総務関係部署が長く、平成の市町村合併も担当したが協議は破たん。村民の不安を解消するため単独村の財政シミュレーションを作り上げて村じゅうを説明して回った。保健福祉課では村民の健康増進に取り組み、介護保険料の引き下げに成功。村民の健康寿命の延伸については各種データを検討し、「まだまだ伸びしろがある」と確信を持って掲げた公約の一つだ。

 

 新型コロナ対策の助成金を不正に受給するなどしていた村の第三セクター運営をめぐって人口600人の小さな村が混乱。前村長の引責辞任に伴う村長選挙は無投票になり、安定を取り戻す責任の重さを感じている。

 

 目指すのは「村民こぞって幸せに暮らせるむらづくり」。実行プランは生活者目線で具体的だ。例えば道沿いの電線にかぶさる木を伐採すること。それ自体は停電予防や災害対策だが、役場が率先することで「ボランティアできれいにしようか」と動き出すような村民性を心得ている。村民の社会参加は健康長寿にもつながる。

 

 妻はうつ闘病13年。家族が支え合い、地域に支えられ、幼かった2人の子も自立の道を歩み始めた。「郷土を愛し、明るく笑顔がいっぱいになるような地域づくりをしたい」。健康と笑顔の尊さをかみしめるリーダーが走り出した。(木之下伸子)

 

 

 うえだ・ちゅうざぶろう

 1965(昭和40)年2月、黒滝村生まれ。88(同63)年、同志社大学商学部を卒業し村役場。住民課長、総務課長、保健福祉課長などを歴任した。趣味はDIYで第二種電気工事士も取得。父親の忠ヱ門さん(82)は地元・赤滝地区で「忠兄(にい)」と親われる人気者。

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