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農作業の安全と豊作祈る 大神神社で「播種祭」

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水口に斎串を立てる神職(右から2人目)=12日、桜井市三輪の大神神社

 奈良県桜井市三輪の大神神社で12日、神前に供える米作りを前に、農作業の安全と秋の豊作を祈る神事「播種祭(はしゅさい)」が営まれた。農家でつくる崇敬団体「豊年講」の講員や氏子総代ら約30人が参列した。

 

 平岡昌彦権宮司が斎主を務め、米を作る「神饌田(しんせんでん)」の四隅と苗代田をおはらい。播種の儀では、いずれも豊年講役員で耕作長役の吉本喜史さんが苗代田を耕す所作を行い、田長(たおさ)役の吉岡秀義さんがもみ種をまいた。

 

 また、斎主が三輪山から水を引き入れる水口に、邪気が入らないよう「斎串(いみぐし)」を立てた。

 

 神饌田の広さは約200平方メートル。このもみ種から育った早苗は6月25日の「御田植祭」で植えられ、10月20日の「抜穂祭」で収穫される。順調に育てば70〜80キロの「ヒノヒカリ」を収穫予定。

 

 豊年講の講元(代表)を十数年務める宇陀市の吉岡さん(78)は「天候が順調で害虫などの被害に遭わないよう祈念した。多くの収穫を神様にお供えできることを願っている」と話した。

 

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